お灸の中身は身近な植物


前回は偶然の火傷からお灸という治療法がはじまりましたよ、というお話でした。

今回は、そのお灸の原料である「もぐさ」についてです。

もぐさって?

こちらの記事でも紹介していますが、もぐさはヨモギの葉からできています。

ヨモギはキク科の多年生草木で、日本中の山野に生息しています。みなさんのご自宅に周りにも自生していませんか?身近な植物ですよね。そのヨモギの葉の裏面、白い綿毛の柔らかなところが、もぐさとなります。

収穫は、6月下旬ごろから(ちょうど今頃ですね!)8月上旬ごろまで。天日干しにして水分を抜きます、そうドライフラワー状態です。

製造の時期は、空気が乾燥し雪が降る12月下旬から翌年の3月ごろとされ、国内の産地では滋賀県の伊吹山付近にモグサの製造所も多く、きゅう業界では良品質とされています。


手間暇かけて3%

実は、ヨモギの葉からモグサにするまでかなりの手間がかかります。 乾燥させたヨモギの葉を、何度も臼でひき、葉肉、葉脈をすりつぶし、横篩(よこふるい)に何度もかけます。落ちてきてたモグサらしきものと粕を、竹で編んだ籠と竹羽根のついたプロペラを回転させ、ホコリのように粕を籠の外に出す唐箕(とうみ)の工程を経て、残ったきれいなものが「もぐさ」となるのです。 なんと乾燥ヨモギ1Kgから30g 生葉1Kgから6gの量しか生産できないそうです。


posted by やすこ

《ヨーガと温灸で紹介した記事 (2020.04.21「新コロナ戦」対策 其の2 )を加筆修正しました》    

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